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自己愛

自己愛


社会的な人間にとって根源的な愛の形態の一つ。自分自身を支える基本的な力となる。 (英語 narcissism の訳語として用いられる事もある。また self-love という言葉も存在する)


生まれてきたばかりの赤ん坊は、保護者と接しながら自己と他者の認識を形成する。その過程で(成人するまでに)自身が無条件に受け入れられていると 実感する事が、自己愛の形成に大きく関与している。「自分が望まれている」事を前提に生活出来る事は、自身を大切にし自己実現に向かって前進する土台とな り得る。又、自己に対する信頼が安定する事、自分という身近な存在を愛せる事は、その経験から他者を尊重する事にも繋がる。


しかし子供によっては、虐待されたり、自身の尊厳を侵されたりするような環境に置かれる事がある。この場合、その子供は努力次第で逆境に打ち勝ち、 人格者に成長する可能性もあるし、自己愛が希薄な自虐的な性格になるなど可能性もある。もし後者で自己愛を取り戻すには、自身が無条件で受け入れられてい ると強烈に実感する体験がかぎの一つとなる。




自己愛という語は「他人の視点を理解しない一方で自己を肯定する感情」を批判する意味合いで用いられる事もある。その意味で自己愛が過剰な人は、自己の欲求(金銭や社会的地位など)を優先して、時に他者に害を為す事もある。


周囲から見て精神的に未熟な者が、恋愛の最中に「恋している自分に恋している」と評される事がある。これは、対象を愛して(気分が舞い上がりなどし て)いる自己に酔っている、又、パートナーがいるという優越感に浸っている状態を揶揄するものである。しかし、本人の認識も、他者も、恋愛の対象も、全面 的に真に相互的な恋愛感情を抱いていると誤認しやすい。


自己愛にはいくらかの傾向が見出されるが、いずれも全く個別的なものではなく重なり合っていると言えるだろう。



テーマ : モノの見方、考え方。 - ジャンル : 心と身体

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